外国人ITエンジニアを人材紹介で採用するメリット

作成日:2019年11月29日 更新日:2020年8月8日

昨今、日本においてもグローバル化の波が急速に進んでおり、国内のIT人材不足も相まって外国人ITエンジニアを採用したいと考える企業も増えてきています。特に2020年の東京オリンピックに向けてインバウンドビジネスが佳境を迎えている中、ITサービスの事業展開を行おうと考えているところもまだまだあるようです。

 

一般的には、人材を採用しようと考えた場合、まずハローワークや転職サイト、構成労働省が運営する外国人雇用サービスセンターなどを利用して人材を探すと思いますが、そんな中、専門とした人材紹介会社を利用しようと考えている企業もあるのではないでしょうか。

 

今回、外国人ITエンジニアを採用するにあたり人材紹介会社を利用する際のポイントや人材紹介会社経由で採用を行うメリットなどについてまとめました。

 

なぜ外国人ITエンジニアを活用する必要があるか

 

外国人を雇用している企業は2018年10月の段階で172,798か所存在しています。そのうち全体の約56%の企業は従業員数30人以下の中小企業です。中小企業は少子高齢化の影響もあり慢性的な人材不足に悩まされている中、事業を継続するために外国人労働者の積極的な採用活動を行っているのが現状です。

 

外国人労働者を採用するにあたっては以下のようなメリットがあります。

 

[参照] 厚生労働省 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(平成 30 年 10 月末現在)

 

不足している人材の確保

日本人の採用ですらなかなか難しくなっている昨今、外国人ITエンジニアの採用に積極的な企業であれば、優秀な人材確保の可能性が広がります。特に中小企業の人材不足を外国人労働者が担っているケースも多く、今後少子化が進めば、さらなる雇用拡大は明白です。

 

日本人とは異なるアイデアやサービスの創出

外国人は日本人視点では生み出すことのできないアイデアやサービスの創出につながる可能性を秘めています。これにより新規事業や新たな商品開発が行える可能性が高まります。

 

社内風土の変化

異文化の流入によってグローバルな視点で物事を見ることが当たり前の環境となり、既存社員の意識の変化が生まれます。外国人には意識の高い人も多く、閉鎖的になりがちな職場環境を打破してくれるような起爆剤になる可能性があります。

 

グローバル戦略への足掛かりとなる

日本国内における商圏の拡大が望めない今、海外に新たな市場を求めて展開を試みている企業が増えています。とはいえ、いきなり言葉も商習慣もよくわからない国と取引を行うことは現実的には難しいでしょう。しかし、自社に外国人労働者がいれば、母国をはじめとして周辺国や言語の壁を乗り越えた新たな地域進出も可能となります。

 

またインバウンドビジネスを行う企業であれば、訪日外国人に向けたサービスを新たに試みる際には非常に貴重な戦力となるはずです。

 

一方、外国人ITエンジニアを採用するとそんなメリットがあるのですが、デメリットも少なからず存在します。
デメリットには以下のようなものがあります。

 

言葉や文化の違いによるコミュニケーション問題

外国人労働者の採用において一番の壁となるのが言語の問題です。日本語コミュニケーションを取ることができればまだましですが、日本語があまり得意でないない場合には、意思の疎通が難しく業務に支障が出てくる場合があるでしょう。

 

また、外国人は日本語のレベルが高い場合でも、文化や商習慣の違いによって思ったようなパフォーマンスができない場合が出てくる可能性があります。日本人同士であれば問題ないケースでも、コミュニケーションはかなり労力を使うことが想定されるので注意が必要です。

 

日本人求職者の雇用機会喪失

外国人労働者を採用することで結果的に日本人の就労機会を奪ってしまうという事になりかねませんが、企業側としては業務内容にもよりますが優秀な人材であれば国籍は問わないというのが実情でしょう。

 

採用における手続きに時間と労力がかかる

外国人を採用するには就労ビザの申請が必要となります。申請後1か月~3か月程度の時間を要することもあります。それ以外のも必要となる書類や在留カードの確認など、採用までの手続きには多くの段階を踏むことになります。これは日本人より少々手間に感じるかもしれません。

 

外国人の採用における労務管理の知識は持っておく必要があります。

 

[関連ページ] 外国人を採用して雇用するための必要書類と手続きとは

 

外国人だからといって人件費削減ができるわけではない

かつては外国人労働者が日本人労働者より安い給与で雇用できた時期もありました。現在でも日本人に比べて東南アジアの国々の労働者は採用コストを比べると安く雇用することができますが、日本人と同等また職種によっては高い給与を提示しないと採用に至らないというケースも徐々に見られ始めています。

 

特に外国人ITエンジニアをはじめとした特殊技術を要する人材は多くの企業でも採用したいと思える人材です。現在、ベトナムやネパール、ミャンマーといった東南アジア諸国の需要が非常に高まっておりますが、採用コストや給与面をケチってしまったばっかりに他社に人材をもっていかれてしまったということがないよう、外国人労働者の採用にかかるコスト感覚もきちんと身に付けておきましょう。

 

人材紹介会社を利用するのがオススメな理由

 

これまで見てきたように、外国人の採用にはメリットデメリットの両方の要素を持ち得ています。それでも人材確保のために人材紹介会社のようなサービスを通じて採用活動を行っていかなければ、今の日本では企業の存続すら危ぶまれてしまいます。

 

ここで外国人労働者を対象とした人材紹介会社について触れていくことにしましょう。

 

企業で働きたいと考えている求職者と、採用を行いたいと考える企業との間で行われるマッチングサービスを行う会社を指します。

 

一般的にどのようなサービス形態をとっているかというと

 

・採用に至った場合の成功報酬型

・条件に合致した人材のみピンポイントで候補として検討できる
・非公開求人が豊富
・専任のコンサルタントが採用まで親身にサポート
・人事採用用担当者の負担を軽減してくれる

 

などが主な特徴です。最後に記載している「専任コンサルタントが採用をサポート」してくれることで、企業担当者の負担を軽減してくれるのは非常に魅力的と言えるでしょう。また納得いくまで希望の外国人ITエンジニアの人材を見つけられるのが人材紹介会社を利用した場合のメリットとも言えます。

 

条件を厳しくすれば母数は減るかもしれませんが、マッチングの精度は飛躍的に上がるためまさに今欲しい人材を確保するのに近づきます。

 

ですから、外国人のITエンジニアを採用したいと思った場合に、必要となるスキルや就労条件、給与などを明確に提示することによって、システムで精度の高いマッチングを行うことができるのです。

 

[関連ページ]  外国人の採用に人材紹介のエージェント会社のサポートは必要か

 

外国人の紹介を利用した場合

 

一方で人材紹介会社を利用した採用活動には以下のようなデメリットが存在します。

 

外国人労働者の採用コストがかかってくる

外国人労働者を対象とした人材紹介会社を経由して採用活動を行う場合、ハローワークなどの機関を活用した場合と比べてコストがかかります。通常、経由して採用活動を行う場合、雇用に至った段階で成功報酬の支払いが人材紹介会社に対して発生します。この金額は30%程度と言われています。

 

外国人の採用形態によっては着手金など費用が発生する場合がありますので、利用するサービスについてしっかり確認をしておきましょう。サービス利用前に給与や採用における諸経費に加え紹介手数料に至るまで、トータルでコストイメージしておくことはとても重要です。

 

 

利用する会社を選ぶときの注意点

 

外国人ITエンジニアの採用に向けて人材紹介会社を選ぶ際、企業側が注意しておきたいポイントには以下のようなものがあります。

 

IT分野に特化しているなど専門性が高い人材紹介会社を選ぶこと

外国人労働者を専門とした人材紹介会社は数多くありますが、ある特定の地域・国の人材を採用したいと考えている場合や、特定の職種や業種をターゲットとしている場合、それらを専門的に取り扱っている人材会社を利用することでマッチングの精度が高まります。

 

外国人のITエンジニアを募集したい場合には、IT分野に特化した人材紹介会社であることが採用への近道となります。

 

ただし専門性が高すぎる場合には登録者が非常に少なくなり、マッチングに至らないケースが増えることが想定されます。

 

サポートが充実している人材紹介会社を選ぶこと

人材紹介会社経由で採用活動を行う場合には、専任のコンサルタントが付くケースが多く、そのためコンサルタントの活躍如何によって採用活動がうまく進むか、そうでないかが決まるといっても過言ではありません。

 

そのためいくつかの人材紹介会社に登録し、実際に利用しながらサービスを比較してみると自社に最も適している外国人ITエンジニアを見つけることができます。

 

外国人ITエンジニアの採用を求めている場合には、人材の市場動向や、業界に関する知識に精通している専任コンサルタントがいるかどうかは重要なポイントとなります。求職者の母国語でコミュニケーションが取れる人材がいれば理想的です。

 

それに加えて自社の社風や理念、求める人物像をしっかりイメージして、外国人求職者に説明できる人物かどうかもチェックしておきましょう。

 

専任のコンサルタントが行ってくれるサービスには

 

・採用条件に合致した求職者の選定

・求人票作成
・面接の日程調整
・求職者への採用可否の連絡
・給与交渉

 

などがあります。これらを代行してくれるだけでも採用担当者の負担は大きく軽減されることでしょう。

 

事業許認可を受けている人材紹介会社を選ぶこと

人材紹介事業や労働者派遣事業は国の許認可が必要となる事業とされています。人材紹介会社としてきちんと許認可を受けているかどうかは、許認可番号がホームページ等に記載されていれば確認ができます。

 

例として

 

有料職業紹介事業許可番号 / 12-3-456789

 

といった表記があるかどうか、利用する人材紹介会社のホームページをよく確認しておきましょう。

 

[参照] 厚生労働省 職業紹介事業の概要

 

求職者募集や求人案件獲得に力を入れている人材紹介会社を選ぶこと

外国人労働者対象の人材紹介会社をうたっているからと言って求職者が多く登録しているとは限りません。求人案件数や登録者が少ないところや、情報更新が頻繁に行われていない人材紹介会社のサービスは利用しないのが賢明です。

 

利用しようとする会社の求人案件数や利用登録者数が一定数を保っているかどうか、事前にきちんと確認しておきましょう。

 

見ておきたい動画をご紹介

 

 

 

 

 

まとめ

 

以上、外国人ITエンジニアを採用するにあたり人材紹介会社経由で採用を行う場合のメリットデメリットや利用する際に注意したいポイントについて紹介してきました。

 

人材紹介会社を利用することで、自分たちだけですべて行おうとしていた外国人の採用活動を代行してくれるため効率的に採用活動を進められることができる反面、優秀な労働者が採用できるかどうかは会社自体の力量や担当のコンサルタントのパフォーマンスの精度次第であることが伺えます。もし、パフォーマンスが悪いと感じたらすぐにでもやめるぐらいの気構えは必要といえるでしょう。

 

自社の活動に適した会社は沢山あるようで実はそんなに多くはありません。ましてや外国人ITエンジニアに強い人材紹介会社は、日本人向けに比べて少ないのが現状です。

 

特性をきちんと把握し、無駄のない活動を行えなければ利用する意味がありませんので、しっかりとした会社を選定するところからまずは始めていきましょう。


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